更に映像をみる「環境」が加われば、鼻によって「匂い」が伝わり、肌感覚によって椅子や隣にいる人の「空気感」が伝わります。残念ながら映像で味覚を刺激することは難しいですが、これら五感を通じた感触が人の心を動かします。
心を動かす映像には、素晴らしい音楽が欠かせません。
しかし、映像の中で音楽を使用する場合、色々と注意しなければならないことがあります。
なぜなら、普段皆さんがCDやインターネットを通じて聴いている音楽は、そのままでは映像作品の中で使用できないものが多いからです。
普段CD等で聴いているアーティストの音楽を企業や個人がインターネット等を通じて広くたくさんの人に見てもらう映像に使用する為には、その音楽の「著作権」(使用権)を支払う必要があります。
飲食店や結婚式、セミナーで音楽を使用する場合も本来、事前に音楽の使用許可を著作権を持っている個人もしくは管理団体に申請、承諾が必要です。
ただ日本の場合、クラブやライブハウス、結婚式場等は施設自体が著作権を団体に支払っている場合がありますので、その場合個別に申請する必要はありません。
インターネットでの配信や海外での使用に関しては、団体によって対応が違うので、それら音楽の著作権がどのように管理されているのか事前に確認することが重要です。
それら、若干面倒な手続きが必要ないのが、ロイヤリティーフリー(著作権フリー)の音楽です。よく誤解されるのですが、ロイヤリティーフリーの音楽は、著作権のない無料の音楽と勘違いしている人がいます。
たとえロイヤリティーフリーであっても著作権は存在します。またそれら音楽の使用料も発生します。ロイヤリティーフリーの音楽を使用する場合に気を付けたいのが、「商用利用」が可能かどうかを確認することです。
「商用利用」とは、「個人や団体の利益を目的として利用する場合」と定義されます。但し「利益」の定義に関して明確な基準がないため、どこまでの行為を「利益を目的」にしているのかに関しては個々の著作権を保持者に確認が必要です。
「商用利用可」となっている場合は、各条件に合わせて企業活動での使用が可能です。
注意したいのが、無料で商用利用が可能な場合、「要クレジット」「事前申請が必要」となっているケースがあります。この場合、映像の中に著作権保持者の情報を入れる必要があります、ご注意ください。使用料を正式に支払うことで、クレジット表記が不要となる場合もあります。
【まとめ】
映像を見る側にいるときは、何気なく聞いていた音楽も、インターネット上に映像配信をする場合などは、著作権を侵害してしまう可能性があり、思わぬところから訴えられてしまうという事もあります。
特に中国では、映像制作会社に著作権意識が低い会社が多く、企業のプロモーション映像に著作権を侵害している作品を使っていることが多々あります。
その場合、罰せられるのは、制作会社ではなく依頼した企業側が訴えられる対象となりますので、ご注意ください。
中国は著作権管理に対して本気で取り組んでいます。
今まで問題にならなかったと言って、今後も問題ないと判断すると大きなリスクを抱える可能性もあります。
映像に音楽を使用する場合、その音楽の著作権をクリアしているのか?確認してみることをお薦めします。
音楽の著作権に関するお問い合わせ相談は下記まで
Firefly Creation Shanghai
メール:fcs@firefly-sh.com
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